昭和電気鋳鋼株式会社【製造スタッフ(鋳造・溶接・熱処理・検査)  、 生産設備の電気保全(設備保守・特別高圧電力管理)】

INTERVIEW
高崎市/製造業 職種:製造スタッフ(鋳造・溶接・熱処理・検査)  、 生産設備の電気保全(設備保守・特別高圧電力管理)
1650℃の鉄を、砂の型で受けとめる。縄文時代と同じ方法で、最新の建設機械を支えている。アフリカの奥地から、
指名が届く工場です。
昭和電気鋳鋼株式会社

BOTTOスタッフの考察

取材で一番驚いたのは、採用担当者さんが悪いことを話してくれたことでした。
工場が暑いこと。粉塵と騒音があること。エアコンも空調服も使えないこと。そして、過去に死亡災害を起こしたことがあること。求人の取材でここまで話す会社は、正直あまりありません。

ただ担当者さんは、そのすべてに「だから今どうしているか」を続けて話しました。大型スポットクーラーを入れた。梅干しと塩飴を配っている。ヒヤリハット訓練と安全教育を徹底している。保護具は全額会社負担にした。困っていることと、その対策を、必ずセットで話す。この順番に、この会社の姿勢が出ていると感じました。
彼自身も、お子さんが生まれたことをきっかけに、転勤がなく育児と両立できる会社を探して入社された方です。だからでしょうか、「若い子たちが入ってくれたらいいなと思える環境を、作り上げてあげたい」という言葉に実感がありました。新卒の3割が3年以内に辞めるというデータを引きながら、その3割にならない場所をつくりたいのだと話していました。
もうひとつ印象に残ったのは、鋳造という技術の話です。砂の型に溶けた鉄を流し込む。この方法は、縄文時代の銅鐸と原理が同じだそうです。85年続く工場で、40年以上前の建屋を使いながら、いまも建設機械や電車の部品をつくっている。どれだけ技術が進んでも、この方法でしか作れないものがある——そう話す表情が、取材でいちばん楽しそうでした。

取材フォト

会社情報

会社概要

昭和14年(1939年)創業、群馬県高崎市倉賀野町。従業員94名、鋼(こう)を専門に鋳造している会社です。

鋳造の会社は全国に数多くありますが、「鋼」だけを専門にやっている会社は全国で約60社。北関東ではここ1社だけです。
つくっているのは、建設車両・産業車両・鉄道車両・解体機の部品。すべてフルオーダーメイドで、1個700〜800kgを超える大型品が中心です。街で見かける建設機械やホームに入ってくる電車の、その荷重を支えている部分の多くが鋳鋼でできています。
工場には自社の変電所があります。特別高圧6万6,000ボルトを電気炉に流し、アーク放電で約1,650℃をつくって鉄を溶かす。そういう規模の設備を、約100人で回している会社です。

そして創業から85年、市場クレーム「ゼロ」を継続しています。アフリカの奥地で当社の製品を使っているお客様から「欠けたら困るので、Sのマークの純正部品がどうしても欲しい」と言われたことを、社長は会社の勲章だと話します。

敷地約50,000㎡(15,000坪)、月産300〜400トン。1954年にシェルモールド法を導入し、2016年からはステンレス鋳鋼の生産も始めました。ISO9001・ISO14001取得。

どんな会社か簡単に

群馬県高崎市倉賀野町にある昭和14年(1939年)創業の会社で、従業員94名。鋳造メーカー自体は全国に多いのですが、「鋼」専門となると全国で約60社しかなく、北関東ではここだけです。

つくっているのは建設機械・鉄道車両・解体機の部品。すべてフルオーダーメイドで、1個700〜800kgを超える大型品が中心です。工場には自社の変電所があり、6万6,000ボルトの特別高圧を電気炉に流してアーク放電で1,650℃をつくり、鉄を溶かします。それを砂の型に注いで、削って、焼いて、検査して出荷する——縄文時代の銅鐸と原理は同じ製法です。

自慢は創業85年で市場クレーム「ゼロ」。

求人内容

募集職種製造スタッフ(鋳造・溶接・熱処理・検査)  、 生産設備の電気保全(設備保守・特別高圧電力管理)
具体的な仕事内容「鋳造(ちゅうぞう)」という方法で、金属の部品をつくる仕事です。
砂で型をつくり、溶かした鉄を流し込んで、固めて、削って、焼いて、検査する。つくっているのは、建設機械や電車の部品。1個700〜800kgを超える大きなものが中心です。
工程ごとに班が分かれています。入社後は、適性を見ていずれかの班に配属されます。

【① 造型|砂で型をつくる】
製品と同じ形のくぼみを、砂で反転させてつくります。自動造型ラインと、手作業の自硬性ラインがあります。

【② 溶解|鉄を溶かす】
電気炉に特別高圧をかけ、アーク放電で1,650℃に。鉄と合金を混ぜて、指定どおりの成分に調合します。

【③ 注湯|型に注ぐ】
溶けた鉄を「取鍋(トリベ)」に移し、砂型へ一つひとつ注ぎ込みます。工場でいちばん緊張感のある場面です。

【④ 整形・溶接|形を整える】
冷えた製品から砂を落とし、余分な部分をガス切断。欠陥があれば掘り出して溶接で埋め戻す、独自の補修も行います。

【⑤ 熱処理|焼いて性質を決める】
炉に入れて焼き、各工程でついた熱の影響を整えます。ここで製品の強さが決まります。

【⑥ 検査|出荷前に見極める】
三次元測定器で寸法を、浸透・磁粉探傷で表面を、放射線・超音波で内部を検査。成績保証書を作成して出荷します。

【⑦ 設備保全・電気保全|工場を止めない】
生産設備の修理・メンテナンス。電気保全は自社変電所を含む電力管理も担当します。

【⑧ 木型|型の元をつくる】
木・樹脂・アルミなどで製品の原型(模型)を製作・補修します。

どの工程も、700〜800kgの製品をクレーンで吊りながら進めます。だから玉掛けとクレーンの資格が必須ですが、これは入社後に会社負担で取得できます。

すべてフルオーダーメイドなので、同じものを毎日つくり続けるライン作業ではありません。
給与月給 190,000円 〜 280,000円
※経験・能力を考慮のうえ決定します

【諸手当】
時間外手当/扶養手当/子供手当/通勤手当(上限なし・全額支給)/資格手当/慶弔手当/役付手当

【昇給・賞与】
・昇給 年1回(4月)
・賞与 年2回(7月・12月)+ 期末賞与
・退職金制度あり(勤続2年以上)
年間休日年間114日
隔週休2日制(会社カレンダーによる)
年末年始・GW・夏季はまとまった連休あり
そのほか、有給休暇、慶弔休暇、特別休暇
勤務時間8:05 〜 16:55(実働7時間50分)
休憩:12:00〜12:50 / 15:00〜15:10(計60分)
※1年単位の変形労働時間制
残業:平均 月20時間前後
夜勤・交替勤務はありません(勤務シフトは1パターンのみ)
必要な資格やスキル未経験からで大丈夫です。学歴・職歴は問いません。

鋳造は、教科書で覚えるより先に、砂の締まり具合や湯の色を体で覚えていく仕事です。そのため昭和電気鋳鋼では、経験の有無よりも「腰を据えて続けられるか」を見ています。

昭和電気鋳鋼株式会社に合っている人

向いてる人

昭和電気鋳鋼の製品は、すべてフルオーダーメイドです。同じものを流し続けるラインはありません。1個700〜800kgを超える大型品を、砂の型を一からつくって、1,650℃で溶かした鋼を注いで、削って、焼いて、検査して出荷する。ひとつの製品に、ほぼ全部署の手が入ります。

だから、この会社で伸びるのは「自分の工程だけ見ていない人」です。造型が甘ければ注湯で崩れ、注湯の温度が違えば熱処理で狙った性質が出ない。前の工程が何をしてくれたか、次の工程が何を待っているかを想像できる人が、結果としていい製品をつくります。社長が繰り返し言うのは「チーム一丸」という言葉だそうです。

もうひとつ大事なのが、時間の感覚です。鋳造は、一人前になるのに年単位でかかります。2年で結果を出して次へ、という働き方とは相性がよくありません。逆に言えば、10年かけて身につけた技術が、10年後もそのまま価値を持ち続ける仕事でもあります。この製法自体、縄文時代の銅鐸と原理は同じで、どれだけ技術が進んでもこのやり方でしか作れないものがあるからです。

現場の会話は、騒音のためほとんど手信号です。そのぶん、朝のミーティングで一日の段取りを共有します。派手なコミュニケーションが得意でなくても、目の前の仕事に集中したい人にはむしろ働きやすい環境だと思います。

なお、製造部の鋳造課には女性社員も在籍しています。

向いていない人

正直にお伝えしておきたいことがあります。

まず、職場環境です。1,650℃の炉がある工場なので、とにかく暑い。粉塵も出ます。マスク・耳栓・ヘルメットの完全防備が必要で、粉塵と高温の関係でエアコンも空調服も使えません。大型スポットクーラーを入れ、梅干しや塩飴を配るといった熱中症対策はしていますが、涼しい環境で働きたい方には正直しんどい現場です。

安全についても隠しません。過去に死亡災害を起こしたことがあります。700〜800kgの製品を吊り、溶けた鉄を運ぶ職場です。だからこそ現在はヒヤリハット訓練と安全教育を徹底し、保護具はすべて会社が支給しています。それでも「危険のない仕事」ではありません。決められた手順を守れない人、その日の気分で省略してしまう人は、この現場では働けません。

そして、2〜3年で次の会社へ、と考えている方。鋳造は技術習得に時間がかかるため、短期で成果を求める働き方とは合いません。会社としても、定年まで働ける環境をつくることを目標にしています。

なお現場には携帯電話を持ち込めません(壊れる、安全上の理由)。副業も禁止ではありませんが、重量物・危険作業の職場なので自粛をお願いしています。

昭和電気鋳鋼株式会社から

会社からのメッセージ

私たちの仕事は、世界で活躍するお客様の機械を、確かな素材で支えることです。

アフリカの奥地で当社の製品を使っているお客様から、「欠けたら困るので、Sのマークの純正部品がどうしても欲しい」とご要望をいただいたことがあります。私はこれを会社の勲章だと思っています。創業から85年、市場クレーム「ゼロ」を貫いてきたのは、この一言のためです。

いま採用でお伝えしたいのは、技術を次に渡したいということです。鋳造は、覚えるのに時間がかかります。だからこそ、若い方に長く働いていただける環境を整えることが、会社の存続そのものだと考えています。玉掛けもクレーンもフォークリフトも、必要な資格は会社が全額負担して取っていただきます。転勤はありません。社員食堂も社宅もあります。安心して腰を据えていただくための準備は、できる限りしてきたつもりです。

工場は40年以上前の建屋を使い続けていて、決して新しくはありません。暑いし、うるさいし、汚れます。それでも、砂の型に1,650℃の鋼が流れ込む瞬間は、何度見ても圧倒されます。縄文時代の銅鐸と同じ技法で、いまの建設機械や電車を支えている。そういう仕事です。

まずは工場を見に来てください。見学はいつでも受け付けています。

ウチの押しポイント

鋼専門の鋳造メーカーは全国で約60社。北関東ではここ1社だけ
創業85年、市場クレーム「ゼロ」を継続中
特別高圧6万6,000ボルト・1,650℃、自社変電所を持つ規模の設備
建設車両・鉄道車両など、社会インフラを支える部品をつくっている
未経験入社が中心。玉掛け・クレーン・フォークリフトなど資格は会社が全額負担
転勤なし・夜勤なし・交替勤務なし。勤務は8:05〜16:55の1パターンのみ
社員食堂は会社が半額補助で1食300円程度、通勤費は上限なし全額支給
社宅制度あり(家賃上限2万円の半額を会社負担)
残業は平均月20時間前後

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執筆者

BOTTO スタッフBOTTO 高崎 キャリア担当

群馬・高崎の自己分析ブースBOTTOで、キャリア面談と企業取材を担当。1社1社に足を運び、経営者の想いから現場の空気感まで、求人票では届かない1次情報を集めている。

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